2022/08/18 22:02
先日、NHKで「隠れ貧血」に関する特集番組が放送されたようで、番組を見た方から私のところに相談がありました。
というわけで、今日は同じように番組を見て不安になった方、症状があって検査したのに大丈夫だと言われた方のために、「隠れ貧血」いついてザっと書いてみますね。
隠れ貧血というのは、貧血の指標となるヘモグロビンの数値が正常値なのに、「フェリチン」という貯蔵鉄が低い状態のことで「潜在性鉄欠乏」とも言います。
ヘモグロビンは血液一般検査に含まれるため、健康診断でも検査をしますし、立ちくらみで受診しても検査をします。
しかし、フェリチンは一般的には検査されることがなく、鉄不足を見逃されがちです。
さらに、フェリチンを検査できても、日本の基準値の下限値があまりに低く、鉄が足りていないのに鉄剤を処方してもらえなかったり、過剰摂取になるから鉄サプリをやめるように言われることすらあるんです。
では、フェリチンの数値は、どのくらいがベストなのか?
著書をご監修いただいた精神科医の藤川先生は、100以上を目標として指導されています。
欧米では100以下は鉄不足、40以下は妊娠の許可すらおりないんだとか。
1度のお産で失られるフェリチンは50とも言われ、産後にうつやパニック障害が多いのも納得です。
著書に書いた通り、私もわが子も「潜在性鉄欠乏」でした。
息子はフェリチン25でしたが、小児科では「低めですがギリギリ大丈夫」と判断され、県外の藤川先生のクリニックへ行こうと決心しました。
夏休み前から鉄剤で補い始め、夏休み明けの漢字の小テストでは連続満点。
支援機関では視機能の問題を指摘され、それまでの小テストは50~60点ほどでしたから、本当に驚きました。
その後、運動能力、集中力、コミュニケーション能力などが次々と改善していったことで、「食事でよくなる!子供の発達障害」の出版に至りました。
ちなみに、メンタルが不安定でパニック発作もあった頃、私のフェリチンは43でした。
鉄不足に関しては、セルフチェックもできますので、詳しくは少し前のブログをご覧くださいね。
話を戻しますが、NHKは番組制作時に藤川先生にコンタクトを取ったそうです。
藤川先生の著書ではなく、amazonのレビューを見て取材を申し込み、質問内容があまりにひどかったんだとか、、、
結果、藤川先生は番組に関わっておられないようで、どんな仕上がりだったのか気になりますね。